一括査定の落とし穴

売却の基本

不動産一括査定は、便利なツールであり、多くの不動産会社に一度に査定を依頼できるため、手軽さがあります。

ただし、注意が必要なポイントもいくつか存在します。

以下に、一括査定の落とし穴や注意点をいくつか挙げてみましょう。

①信頼性の低い査定業者が含まれる可能性

一括査定サイトには多くの不動産業者が登録されていますが、その中には信頼性の低い業者や営業手法があやしい業者も含まれている可能性があります。慎重に業者を選定することが重要です。

②査定金額の幅が広い

一括査定では、査定金額の幅が広いことがあります。これは各不動産会社の査定基準や見積もりの仕方によるもので、最終的な売却価格が予測しにくくなります。

③査定金額が過大評価される可能性

一括査定では、査定金額を高めに提示して契約を取り付けようとする業者が存在することがあります。現実的でない高い査定金額には注意が必要で、その後の交渉が難しくなることがあります。

④個別のニーズや条件が反映されにくい

一括査定は複数の業者に同時に査定を依頼する形式のため、特定のニーズや条件が個別に反映されにくいことがあります。例えば、急いで売りたい場合や特殊な条件がある場合は、直接相談する方が適しています。

⑤プライバシーの懸念

一括査定サイトには個人情報を入力する必要があります。信頼性が低いサイトの場合、個人情報の取り扱いに不安を感じることがあります。信頼性の高いサイトを選ぶか、個人情報の取り扱いについて確認することが大切です。

これらのポイントを考慮しながら、一括査定を利用する際は信頼性の高いサイトや業者を選ぶことが大切です。

また、査定結果が出た後でも、慎重に比較検討し、実際の不動産価値を正確に見極めるよう心がけましょう。

「半年以上売れない」

「価格を下げないと売れないと言われている」

など良くご相談いただく内容です。

これらのお問合せのあった方に共通しているのは、「査定金額が一番高い会社」に売却を依頼した点です。

不動産の査定額は、あくまで「成約想定価格」であり、必ずその価格で売れるわけではありません。

その価格になる根拠などきちんと不動産会社に確認することが必要です。

不動産は、前面道路や様々な要素で査定金額が変わり、一つとして同じ不動産はありません。

きちんと物件の持つ特性を理解し、査定額を伝えてくれる信頼できる不動産会社にご依頼することをおすすめいたします。


この記事を書いた人

山口 翔太

YouTube「不動産売却チャンネル」 千葉オフィスを担当しております。

不動産は一つとして、同じ物件はありません。

私は、お客様とのご縁を大切にしております。

大切なご資産ですので、ヒアリングをきちんとおこない、ご要望を理解しすることで、一人一人に合った最適なご提案を心掛けております。

また自分の経験値や新たな知識を活用し、他では気づけなかった点に気付き、お客様に、よりよいご提案をすることが、私の使命だと思っております。

どんなご相談にも真摯に向き合い、最善の解決策を見つけるために努力してまいります。

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