コラム
金利上昇は、あなたの家の“売値”にどう響くのか?──今、売却を考える方へ
金利上昇で「買い手の予算」が下がると、
あなたの家の売値にも影響します。
“まだ下がっていない今”こそ、冷静な見極めを。
政策金利
1.0%
約31年ぶりの水準
相場への影響
これから
じわじわ効いてくる
今すべきこと
適正価格の把握
まず現在地を知る
「金利が上がった」というニュースを、最近よく耳にするようになりました。住宅ローンを借りている方や、これから家を買おうとしている方の話題だと思って、聞き流してはいないでしょうか。
じつは、金利の上昇は「家を売る側」にとっても他人事ではありません。むしろ、これから売却を考えている方こそ、いま起きている変化の意味を正しく理解しておく必要があります。金利の動きは、めぐりめぐって「あなたの家がいくらで売れるか」に関わってくるからです。
この記事では、不動産のプロとして、金利上昇が不動産価格に与える影響の仕組みを、できるだけやさしく整理します。そのうえで、これから売却を検討される方が「いま何を考え、どう動けばよいのか」をお伝えします。煽るためではなく、冷静に判断していただくための材料としてお読みいただければ幸いです。
いま、金利は31年ぶりの水準まで上がっている
まず、事実を押さえておきましょう。
日本銀行は2026年6月の金融政策決定会合で、政策金利を1%程度まで引き上げました。政策金利が1%に達するのは、じつに約31年ぶりのことです。長らく「超低金利」が当たり前だった日本にとって、これは大きな転換点でした。
その後、2026年7月末の会合では政策金利は1.0%で据え置かれましたが、これで打ち止めというわけではありません。市場では、年内にさらなる追加利上げが行われるとの見方が強く、年内に1.25%まで上がる可能性も指摘されています。さらに公的機関の試算では、変動金利のベースとなる政策金利が2027年半ばにかけて1.6%程度まで上昇するという予測も出ています。
つまり、金利上昇は「もう終わった話」ではなく、「まだ途中」だということです。ここが、今回いちばん大切なポイントです。
長く続いた低金利の時代が終わり、私たちはいま「金利のある世界」へと足を踏み入れています。この変化は、家を買う人だけでなく、売る人の判断にも静かに、しかし確実に影響を及ぼし始めています。
なぜ金利が上がると、家の「売値」に関わるのか
「金利は借りる人の話でしょう? 売る自分には関係ないのでは?」
そう感じる方も多いと思います。しかし、ここには見落とされがちな“つながり”があります。順を追って説明します。
家を売るとき、その家を買ってくれるのは、多くの場合、住宅ローンを組んで購入する一般の方です。そして、その買い手が「いくらまでなら買えるか」は、金利の水準に大きく左右されます。
具体的に見てみましょう。住宅ローンを借りる人にとって重要なのは「総額いくら借りるか」よりも、「毎月いくら返すか」です。家計から無理なく払える月々の返済額には、当然ながら上限があります。
ここで金利が上がると、同じ金額を借りても毎月の返済額が増えてしまいます。たとえば、借入額3,000万円・返済期間35年で試算すると、金利が1%のときと1.5%のときでは、毎月の返済額に数千円の差が生まれます。金利が2%まで上がれば、その差はさらに広がります。返済額でいえば、金利1%程度なら月々8万円台だったものが、2%になると月々10万円ほどにまで膨らむ計算です。
毎月の負担が増えるということは、裏を返せば「同じ月々の支払いで借りられる金額が減る」ということです。月々の返済に使える額が変わらないなら、金利が上がったぶん、借りられる総額は少なくなります。
つまり、金利が上がると、買い手の「買える予算」が下がるのです。
これが、めぐりめぐって売り手に返ってきます。買い手全体の予算が下がれば、これまでと同じ価格では買い手がつきにくくなります。売り手が希望する価格と、買い手が出せる価格との間に差が生まれ、その差が広がれば、市場全体として不動産価格には下押しの力がかかりやすくなる──これが、金利上昇が相場に影響する基本的な仕組みです。
ただし、「今すぐ暴落する」わけではない
ここで、冷静なお話もしておかなければなりません。
「金利が上がる=すぐに家の値段が下がる」と単純に考えるのは、正確ではありません。実際、専門家の多くも、現状の金利水準ですぐに不動産価格が下落する可能性は低いと見ています。
理由はいくつかあります。ひとつは、金利の上昇がまだ緩やかであること。急激ではなく、段階的に進んでいるため、相場への影響もゆっくりと表れます。もうひとつは、金利が上がっても、住宅ローンの返済額にすぐ反映されるわけではないという仕組みの存在です。日銀の利上げから実際の返済額の増加までにはタイムラグがあり、その影響が家計に、そして市場に浸透するまでには時間がかかります。
言い換えれば、いまはまだ「金利上昇の影響が、不動産価格に本格的には反映されていない」段階なのです。
しかし──ここが重要なのですが──専門家の見立ては「このまま金利が上がり続ければ、いつかは価格が下がり始める」という点でおおむね一致しています。つまり、まだ表面化していないだけで、じわじわと効いてくる可能性が高い、ということです。
この「まだ大きく下がっていないが、これから効いてくるかもしれない」という状況こそ、いまが分かれ道であることを示しています。売却を考えている方にとって、これはとても意味のあるタイミングなのです。
だからこそ、売り手が今すべきは「冷静な見極め」
こうした状況で、売却を検討している方が最もやってはいけないのは、二つの極端な反応です。
ひとつは、「暴落する前に、とにかく急いで安く売ってしまおう」と焦ること。もうひとつは逆に、「まだ下がっていないのだから、もっと高く売れるはず」と、相場より高い価格に固執してしまうことです。
どちらも、大切な資産を手放すうえで得策とはいえません。
とくに注意したいのが、後者の「高すぎる価格設定」です。売り出し価格を相場より高く設定してしまうと、買い手からの反応が得られず、時間だけが過ぎていきます。そして、金利がじわじわ上がって買い手の予算が下がっていく局面では、時間が経つほど売りにくくなるという構造があります。売れ残った物件は「何か問題があるのでは」という印象を持たれやすく、結局、当初の希望より大きく値下げして売ることになった──というケースは、決して珍しくありません。
つまり、金利が上昇局面にあるいまは、「時間を味方につけにくい」相場だということです。だからこそ、最初の価格設定が、これまで以上に重要になります。
では、適正な価格とは何でしょうか。それは「売り手が売りたい価格」でも「なんとなくの相場感」でもなく、いまこの瞬間の市場で、実際に買い手がつく現実的な価格のことです。この見極めを誤ると、高すぎて売れないか、安すぎて損をするか、どちらかに転んでしまいます。
金利が動き、相場の潮目が変わりつつあるいまだからこそ、感覚や過去のイメージに頼るのではなく、最新の市場データにもとづいて、あなたの家の“いまの適正価格”を正確に把握すること。これが、売却を成功させる最初の、そして最大の一歩になります。
まずは、あなたの家の「いまの価格」を正確に知ることから
金利上昇という大きな流れのなかで、不動産の売却は、これまで以上に「タイミング」と「価格設定」がものを言う時代に入りました。
繰り返しになりますが、いまはまだ相場が大きく下がっているわけではありません。しかし、金利は上がり続ける可能性が高く、その影響はこれからじわじわと表れてきます。「まだ下がっていない今」だからこそ、落ち着いて、正しい情報をもとに判断できる貴重な時期だといえます。
そのためにまず必要なのが、「あなたの家が、いまの市場でいくらで売れるのか」を正確に知ることです。この現在地がわからなければ、売るべきか待つべきか、いくらで売り出すべきか、冷静な判断はできません。
私たちPlus4(喜正産業)は、葛飾区・江戸川区・江東区・市川市を中心に、地域の不動産市場を熟知した売却の専門チームが、一つひとつのご事情に合わせたサポートを行っています。宅地建物取引士に加え、住宅ローンや税金にも詳しいファイナンシャルプランナー、相続の専門知識を持つスタッフが在籍しており、「金利が気になるが、いま売るべきか」「相続した実家をどうすればよいか」といったご相談にも、専門的な視点でお答えできます。
「すぐに売るつもりはないけれど、今の価格だけ知っておきたい」という段階でも、まったく問題ありません。まずは、あなたの大切な資産が今どれくらいの価値を持っているのか、その現在地を一緒に確認するところから始めましょう。
まずは、あなたの家の“いまの価格”を知ることから
葛飾区・江戸川区・江東区・市川市の不動産売却は
Plus4(喜正産業)にお任せください。
「すぐ売る予定はないが価格だけ知りたい」も大歓迎です。
査定・ご相談は無料です
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※本記事は2026年8月時点の情報にもとづいて作成しています。金利や市場の動向は今後変化する可能性がありますので、最新の状況については日本銀行の発表や、私たちPlus4(喜正産業)までお問い合わせください。





