コラム

2025.06.21 売却

不動産売却で差がつく「価格」と「見せ方」── 成功の鍵はこの2つ

不動産の売却は、物件のスペックだけで結果が決まるわけではありません。
実際には、「いくらで売り出すか」と「どのように物件の価値を伝えるか」──
この2点をどこまで丁寧に考えられているかで、結果に大きな差が生まれます。

今回は、不動産売却を成功に導くために欠かせない2つの視点、「適正価格の設定」と「物件の付加価値向上」について、実務ベースで解説します。

1|“売れる価格”をどう見極めるか

不動産売却でまず押さえておきたいのが、「適正価格の設定」です。

特に売り出し直後の1〜2ヶ月は、もっとも多くの購入検討者の目に触れる重要な期間。
この時期に価格設定を間違えると、「割高感」→「反響が減る」→「長期化」→「値下げ」という悪循環を招きかねません。

✅ 適正価格を見極める基本

  • 成約事例の確認:直近の類似物件の取引価格を参考に
  • 競合物件の比較:現在売出中のライバル物件と価格帯を見比べる
  • 個別の価値要素:日照・眺望・リフォーム歴・地域性なども反映

✅ 査定価格の「落とし穴」にも注意

  • 極端に高い査定価格を提示する会社は、契約を取りたいだけの可能性も
  • 査定の根拠が曖昧で説明が薄い場合は要注意
  • 複数社の査定を比較することで、相場感が自然と見えてきます

マンションであれば誤差5%以内、土地や戸建てなら±10%程度が“妥当な範囲”と見なされます。

2|物件の“見せ方”を工夫すると反応が変わる

たとえ価格が相場通りでも、写真や情報の見せ方ひとつで印象は大きく変わります。

特に築年数が経過した物件や、競合が多いエリアでは、“どう見えるか”の工夫が重要な差別化ポイントになります。

✅ 実際に効果がある3つの“付加価値”

  • ホームインスペクション(建物状況調査):
    専門家による建物のチェックで、買主の安心感がぐっと高まります(費用目安:5〜7万円)
  • 中古設備保証の付帯:
    給湯器・コンロ・水回りなど、故障時の保証があると心理的な購入ハードルが下がります(1〜3万円程度)
  • ハウスクリーニング:
    汚れや生活感をプロが取り除くことで、第一印象が一変します。写真にも効果的。

✅ “安心感”と“誠実さ”が買主の背中を押す

設備や状態に不安を感じさせないことが、内見後の印象・購入意欲に直結します。
価格交渉を回避できる可能性も上がり、結果として“適正価格での売却”につながります。

✔ まとめ:「価格」と「見せ方」で物件は“選ばれる側”へ

「売り出したけど反応が少ない」
「内見は入るのに決まらない」
そんな時、見直すべきは「物件そのもの」ではなく、「価格設定と伝え方」です。

この2つが整っていれば、同じ物件でもまったく違う結果が生まれます。

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弊社では、現在売却活動中の方や、すでに他社へご依頼中の方を対象に、
「セカンドオピニオン相談」も承っています。

「価格はこのままでよいか?」
「写真や広告、もっと良くできないか?」
「そもそも今の売り方が合っているのか?」──

そうした“ちょっと気になること”を、一度第三者の視点で整理するだけで、
新しい改善のヒントが見えてくることも多いです。

「話だけでも聞いてみたい」
「相談してから判断したい」

そう思われたタイミングが、きっと“立て直しのベストな時期”です。

どうぞお気軽にご相談ください。
売れにくさの原因と、整え方を一緒に整理しましょう。

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