
コラム
「リースバックなら安心して住み続けられる」は本当? 契約前に知っておきたい3つのポイント
「家を売ってもそのまま住み続けられるから安心」
そう思ってリースバックを利用する方が増えています。特に高齢者の方にとっては、住み慣れた家にそのまま暮らしながら老後資金を確保できる仕組みとして、近年注目されています。
しかし今、リースバックをめぐるトラブルが全国で増加中です。
契約内容をしっかり確認せずに進めてしまうと、「話が違う」「出ていけと言われた」といった事態に巻き込まれるリスクもあるのです。
この記事では、リースバックの仕組みと注意点、そして「安心して住み続ける」ために知っておくべき3つのポイントを解説します。
🏠 そもそも「リースバック」ってどんな仕組み?
リースバックとは、自宅を不動産会社や投資家に売却し、現金化する一方で、
そのまま自宅に家賃を払って住み続けられるサービスです。
売主側 | 固定資産税・修繕費が不要になる/老後資金を現金で確保できる |
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買主側 | 安定した家賃収入/空室リスクがない/将来的な再販売が可能 |
お互いにメリットがある取引に見えますが、契約内容次第で“安心して住めない”可能性もあります。
⚠ 実際に起きているトラブルとは?
- 家賃が数年後に倍額に
- 「半年後に出ていってください」という通告
- 買い戻し希望時に高額な金額を請求された
- 長時間の勧誘で断れず契約してしまった
- 認知症の家族が1人で契約してしまった
売却後の立場が弱くなってしまうのが、リースバックの最大の落とし穴です。
✅ 契約前に知っておきたい3つのチェックポイント
① 「ずっと住める」とは限らない
多くの人が「家賃を払い続ければ、ずっと住める」と思い込んでいますが、
「〇年で契約終了」「自動更新なし」といった内容もあります。
✔「契約期間」「更新の有無」「途中解約の条件」は必ず書面で確認しましょう。
② 家賃が将来どうなるか、必ず明記してもらう
「3年後に家賃が11万円に上がった」という例も。
「賃料改定条項」があるか、不明瞭なら契約を見送るのも一手です。
③ 1人で決めない。家族や専門家に必ず相談する
高齢者が1人で対応した結果、不利な契約を結んでしまうケースが増えています。
✔ 家族または不動産会社・行政の無料相談窓口に必ず確認を。
💬 リースバックが向いている人/向いていない人
向いている人 | 向いていない人 |
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将来は住み替える予定がある | 絶対にその家で暮らし続けたい人 |
資産よりも現金化を優先したい | 安定した住まいを守りたい人 |
家賃の支払いに問題がない | 固定収入がなく、支払いが不安定な人 |
📝 まとめ:リースバックは「慎重に選ぶ契約」です
- ✔ 「売っても住み続けられる」は絶対ではない
- ✔ 契約期間・家賃・買い戻し条件などを細かく確認
- ✔ 一度契約すると取り返しがつかないこともある
リースバックが悪い仕組みではなく、
「安心して暮らし続けられる形で契約できるか」が何より大切です。
「急いで資金を作りたい」「将来のために備えたい」
そんな方こそ、焦らず冷静に判断しましょう。
📣 リースバックを検討中の方へ|事前相談・セカンドオピニオン受付中
弊社では、リースバックを前提とした売却相談や、
すでに提示されている契約書の内容チェックも行っています。
- この条件で本当に住み続けられる?
- 価格は適正?もっと高く売る方法は?
- 解約条件・家賃改定の内容は妥当?
こうした不安をひとつずつクリアにした上で、
納得できる選択をご一緒に考えていきます。
「まだ検討段階」「他社で話が進んでいるけど不安がある」
そんな方も、お気軽にご相談ください。