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空港サービスで考えたこと
透明傘を杖代わりに歩く
スペインへの直行便はなく、ドーハのカタール空港で乗り継いでバルセロナを目指しました。
足腰が弱い母、徒歩移動には杖が必須でしたが、うっかり(ここはしっかりしてほしかった。笑)家に忘れてきてしまいました。やむを得ず、車の中に置いていた透明傘を杖代わりに使うことに。念のため成田空港内で杖を置いてる店を探すも全滅でした。
最悪、杖は現地調達するとして、約30時間の移動を杖無しで過ごすのが不安な様子の母。ダメ元で、チェックインカウンターで「杖を貸してくれないか?」と聞きました。
すると、「杖の貸し出しはありませんが、お母さま、先ほどもゆっくり歩かれてましたね。搭乗口まで車椅子でご案内します。乗り継ぎの際も補助が必要な旨、引き継ぎしておきます」と言ってくれました。
助けが必要なひとへの仕組みがありました
その後、成田空港では搭乗口まで車椅子で連れていってもらい、優先搭乗時も優先させてくれました。
広大なカタール空港ではバギーで搭乗口まで乗せてもらい、急な搭乗口変更でもわざわざ迎えにきてくれました。バルセロナの入国窓口でも優先レーンに通してもらえたり。助けが必要な人への仕組みが整っていました。なんて有難いことでしょうか‥。
仮に杖を忘れたのが自分なら「杖を忘れたのは私、我慢しよう」みたいな謎の昭和生まれプライドを発揮して、スタッフの方に「杖を貸して欲しい」とは言い出せなかったと思います。
素直に「手助けが必要だ」と伝えてもいいんだな、と母の姿をみて勉強しました。
ちなみに杖を現地調達できておらず、いまだに透明傘を杖代わりに歩いてます。今日はバルセロナで杖探しです。