
コラム
リフォームしないと売れない?家を売る前に多くの人が迷うポイント
「家を売るなら、まずリフォームしないと売れないんじゃないか…」
そんなふうに思って、なかなか売却への一歩を踏み出せずにいる方は意外と多いものです。
確かに、見た目が整っている家は印象が良くなりますし、「きれいな方が売れそう」と感じるのは自然なことです。
でも、結論から言えば、“リフォームしなくても家は売れます”。
この記事では、売却前のリフォームについて本当に必要かどうか、どんな部分に手を加えると効果的なのか、
そして判断に迷ったときにやるべきことを、不動産の現場目線でわかりやすくご説明します。
✅ 実は、買主の多くは「自分でリフォームする前提」で探している
今の中古住宅の買主は、想像以上に“リフォーム前提”で物件を探している方が多いです。
- 「好きな設備にしたい」
- 「壁紙や床を自分好みに変えたい」
- 「DIYやリノベを楽しみたい」
という考えの人が増えていて、
売主が高額なリフォームをしても、買主の希望と合わないことがあるのが実情です。
そのため、売主が先回りして大がかりな工事をしてしまうと、
「だったらその分、価格を下げて売ってくれた方がいい」という声も出てしまいます。
❌ 高額なリフォームは、必ずしも売却成功につながるとは限らない
キッチン・浴室・洗面台・トイレなどのフルリフォームは、
100万円以上かかることも珍しくありません。
ですが、そういったリフォームをしても、
売却価格にそのまま上乗せできるわけではないというのが現場のリアルです。
特に築20〜40年の物件は建物評価が低く、
高価なリフォーム=回収できる投資とは言いにくいのです。
💡「手を加えるならここだけ」印象アップに効果的なポイント
✔ クロス(壁紙)の補修・張り替え
- シミ・破れ・ヤニ汚れがあると“古い”印象に
- 白系に貼り替えるだけで明るさ・清潔感UP
- 費用:6畳1部屋あたり 3〜5万円程度
✔ 室内のにおい対策(ペット・タバコ・カビなど)
- においは写真に写らず、内見時に悪印象を与える要因
- 換気・消臭剤・ハウスクリーニングで十分改善可能
- 費用:消臭1万円〜、クリーニング全体で5万円前後
🛠 逆に、手を入れすぎなくていい場所
- ❌ 水回り(キッチン・浴室・トイレ)の交換
→ 買主のこだわりが出やすく、中途半端に新しくするとかえってマイナス印象に。 - ❌ 床材・ドア・建具の一新
→ 一部だけ新しくすると古い部分とのバランスが悪くなることも。 - ❌ 間取り変更や収納追加
→ 高額費用がかかる割に、買主の好みとズレるリスクが大きい。
🔍 自分で判断せず、「売り方」を考えながら進めることが大事
売主が気になる部分と、買主が気にするポイントはズレていることもあります。
だからこそ、「このままで売れるか?」
「ちょっとした手直しで十分か?」
を判断するには、不動産会社のアドバイスを受けるのが賢明です。
売主の感覚だけで決めてしまうと、かえってムダな出費になる可能性もあります。
✅ まとめ:「リフォームしないと売れない」は、思い込みです
- ✔ 高額リフォームは買主の好みに合わず逆効果も
- ✔ 多くの買主は「自分で手を加えたい」と思っている
- ✔ クロスやにおいのケアなど“軽微な整備”が効果的
- ✔ 自分で判断せず、不動産会社に相談するのが正解
📣 売却前のリフォーム、本当に必要かどうか一緒に見極めませんか?
弊社では、「売る前に何をするべきか」をプロの視点でアドバイスしています。
もちろん「今のままで売れるのか見てほしい」
「最低限の整え方を知りたい」といったご相談も歓迎です。
- ハウスクリーニングで十分なケース
- リフォームなしで高く売れた事例
- 手を加えない方が早く売れるケース
「やるべきこと」を明確にすることで、ムダな出費を防ぎながら、スムーズに売却を進めていきましょう。