
コラム
不動産売却、荷物の撤去はいつまでに行えばよいの?
不動産を売却しようと考えたとき、
「まずは荷物を全部片づけなきゃ」と焦ってしまう方が少なくありません。
ですが、実はすべてのケースで“売り出す前に完全に空にしておく”必要があるわけではないのです。
今回は、不動産売却のパターンごとに、
「荷物の撤去はいつまでに行えばいいのか?」を整理してご紹介します。
🏠 個人向けに売却する場合:ご案内時の“印象づくり”が大切
中古の戸建てやマンションを、住み替えやマイホーム購入を検討している個人の買主に向けて販売する場合、
荷物の撤去は“売却活動の開始=広告掲載”に合わせて完了させる必要はありません。
重要なのは、「ここで暮らすイメージが持てるかどうか」。
✅ この段階で求められるのは「生活感の整理」
- 雑然とした印象を与えないように、目に入る範囲をスッキリと
- キッチンや洗面所など水回りは清潔に
- ゴミや洗濯物、個人的すぎる装飾は避ける
「モデルルームのように完璧に片づける必要」はありません。
“良い第一印象”を作るための整理整頓が目的です。
🏚 業者買取・古家付き土地・更地渡しの場合:契約後でもOK
一方で、買取業者に売却するケースや、
古家付きの土地として売却し「更地で引き渡す」ことが条件となっている場合は、
契約を結んだあと、引き渡し日までの間に荷物を撤去すれば問題ありません。
✅ こうした売却では…
- そもそも解体が前提のため、建物の状態はあまり問われない
- 内見を省略してそのまま買取判断されることも多い
- 売却後に「残置物処分費用」を差し引かれる契約もあるので、事前に確認が大切
「売却前に慌てて片づけないと…」と無理をしてしまうよりも、
契約のタイミングに合わせて冷静に準備すればOKです。
💬 よくある誤解:「売るなら空にしないといけない?」
多くの方が以下のような思い込みで、売却準備にストレスを感じています。
- 「広告に出す前に、すべて片づけないといけない」
- 「荷物がある状態では売れない」
- 「業者に渡すなら、解体もこちらで手配しないといけない」
こうした不安や思い込みを払拭するためにも、
自分のケースに合った売却方法と準備スケジュールを整理しておくことが重要です。
✔ ポイントまとめ:状況に合わせて“撤去のタイミング”を考えよう
売却のタイプ | 荷物の撤去はいつ? | 注意点 |
---|---|---|
一般個人向け(戸建て・マンション) | ご案内前に“整える”だけでOK | 第一印象を意識して整理 |
業者買取・再建築不可・古家付き土地 | 契約後〜引き渡しまで | 条件に“更地渡し”があるか要確認 |
更地渡しが条件 | 解体・撤去は引き渡しまでに | 測量や解体業者のスケジュール調整が必要 |
📝 不動産売却の準備、ひとりで抱えなくて大丈夫です
「荷物の整理から始めなきゃ」と思ってなかなか動けない方、
「売れるかどうかも分からないのに先に片づけるのは不安」と感じている方へ。
弊社では、売却前の整理計画や、残置物の扱い方、引き渡しまでの流れに関する“セカンドオピニオン相談”も行っています。
どこまで片づけておくべきか?
解体や処分は売主がやるのか?
測量・更地渡しのタイミングはどうなるのか?
こうした“ちょっとした疑問”をクリアにすることで、売却の一歩目がぐっと軽くなります。
「まだ具体的な依頼までは考えていないけれど…」という方も、どうぞお気軽にご相談ください。
無理のない準備ができれば、売却はスムーズに進みます。